常に「正しい」事を求めて、「正解」を探してしまう。
自分にも他人にも、世の中にも正しくあれと。
倫理的、道徳的な正しさに従って生きることは賛成です。
また、それを軸に生きていくことこそが、あたたかい人生になると思います。
ここでは、そうった倫理的、道徳的な正しさとはまた別の、
いわゆる「正解」を探してしまう、
正しい道だけを選ぼうとしてしまうことについて考えたいと思います。
成功への絶対的な道筋はない
成功者はこうである、といった括り方をされることがあります。
ある程度の法則がありそうですが、決まっているわけではありませんよね。
人それぞれ持ち合わせているものが違うように、
その人の習慣ややって来たことを真似するだけでは、
同じような成功を手にすることができないと、気がついているでしょう。
つまり、成功するための道筋に「正解」を探すのは意味のないことです。
未来は誰にも分からない
「あれは失敗するよ〜」「無理だよ〜」「売れないよ〜」
という言葉をよく聞きませんか?
基本的に未来のことは分からないです。
失敗しそうだと思う要因があったのでしょう。
しかし他人のことを心配する前に、自分のことを考えてもいいと思います。
過去やデータを見ることである程度の未来は予測できますが、
「基本的に未来は分からない」これも忘れないでおきたいですね。
正論だけが全てではない
正しいからいい、本当のことだからいい、
本当にそうでしょうか?
正論だけで私たちはここまで進歩してきたのでしょうか。
偉人たちも、世間がいう正論を軸にして人生を歩んだのでしょうか。
世の中はグラデーションです。
すごく良いも、良いも、少し悪いも、振り幅がありますよね。
正しい事を絶対としてしまい、そこで止まってしまうのはもったいないと思います。
疑いもせずそれは正しい事だと鵜呑みにするもの、ちょっと心配ですよね。
正しいか、正しくないか、それだけでは無さそうです。
間違いは悪か
人生においても、仕事や、生活においても、
ちょっとしたミスや、階段を踏み外してしまったりと間違いだらけです。
一度階段を踏み外してしまったら、次回から気をつけたり、滑り止めをはったり、
何か対策を打つでしょう。
そうして私たちは進歩してきたのだと思います。
たくさんの間違いも、失敗も、それは一つの結果です。
悪いものでも、自分の価値を下げるような事でもありません。
やり直せばいいのです。
間違いだらけの道を行く
だいたい誰かが通った道を歩んでいるのだと思います。
それでも人はそれぞれ別々のように、初めて足を踏み入れる場所もあると思います。
そうすると、進む先も、気をつける事も分かりません。
一歩進んでは間違った気がして、二歩進んでやっぱり間違っていて。
間違いだらけの道を行くことになります。
とても孤独で不安ですが、
未踏の地から眺める風景はあなただけのものでしょう。
間違いだらけの道を行くのも、悪くなさそうです。