普段使っている言葉は、どういう態度で生きているかを映していると思います。
表現にはたくさんの方法があり、ちょっとした言葉の使い方で印象が変わります。
ものは言いようというやつです。
使う言葉を少しポジティブにするだけで、自分自身の向かっている方向も前向きになります。
自分にとっても、周りにとってもいいことになりそうですね。
そのネガティブな「非難」しっかり伝わっています
丁寧に伝えてもその背景に否定が入る言い方というのがあります。
「以前にもお伝えしましたが」
それなりに強い表現ですね、覚えていない、見逃していることを非難しています。
「聞いていませんでした」「知りませんでした」
状況にもよりますが、聞かされていなかった、知らなかったのは自分のせいではないと相手を非難しています。
「先に言ってくださいよ」
つい言ってしまう言葉です。これも状況もありますが、必要なら自分から聞くこともできましたね。
このように「非難」してくる人と話したいと思いますか?
自分は悪くないという保身を含みたいときは要注意です。
このような言葉を使うとき、もやもやした気持ちだったりしませんか?
「以前にもお伝えしましたが」は伝える必要はない
この言葉がなくとも、伝えなければいけない事は伝えられそうです。
「以前にもお伝えしましたが」はイライラが見えます。
イライラをぶつけたい、知って欲しいは単に自分がすっきりしたいからですよね。
それは一時的で、何も解決していない事に気がつきます。
つい使いたくなってしまいますが、非難するだけの言葉は何も生まない、
むしろ安心感がマイナスになっていくことを覚えておきたいと思います。
ポジティブな表現に言い換えてみる
さて、「聞いてませんでした」「知りませんでした」をポジティブな表現に言い換えてみます。
「聞いてませんでした」「知りませんでした」
↓
「確認不足でした、申し訳ございません」
一体どこがポジティブなのか、謝っているのだからネガティブではないかと思う方もいるかもしれません。
今回の言い換えは「非難」をしていない点です。
実際相手の伝え漏れだとしても、その点は非難せずに、自分でちゃんと確認するべきでしたという方向です。
事を荒立てる必要はありません、謝って済まそうという態度でもありません。
さらに気をつけたい「・・・」
語尾に「…」がつくと、何か意図を含んでいるように感じます。
「そう思っていたんですが…」
「こうして欲しかったのですが…」
言葉を柔らかくするために使う分にはまだいいですが、
受け取り側はそこに含まれる意図を感じてしまいます。
そこに含む意図を直接言わずとも察してほしいという場合も見受けられます。
本当に解決したいのであれば相手に解釈を任せるのではなく、
明確に伝えることも、伝える側の役割だといえます。
また、語尾の「…」を多用すると少し幼く見えてしまいます。
使いたくても時をみて、少しだけにしておきましょう。
言いにくい事も明るく明確に伝えよう
例えば契約を終了したい時、それを相手に伝えるのはとても慎重になります。
どう伝えようか、言いたくない、誰か言ってくれないかなぁなど。
しかし、相手にとって不利益のように見えても実際の所は分かりません。
また、ここであやふやに伝えてしまうと後でこじれるのは明白でしょう。
言いにくい事こそ、ポジティブな言葉に変えて明るく、明確に伝える事を気をつけます。
単語を変えるだけでも印象は変わります。
先ほど例に出した、「契約を終了したい時」
内内では「契約切りたい」と表現するかもしれません。
そのまま相手に「契約を切りたいのですが…」と伝えるのと、
「弊社の都合により契約の終了をお願いしたくご連絡しました」と変えるのでは印象が異なりますね。
いやいや「終了」という言葉もきついような気がするという方もいるかもしれません。
しかし明確に伝える事も忘れてはいけません。
この根本にあるのは「誠意」です。
相手を尊重することでポジティブな表現が思い浮かぶ
細かな言い換えを書いてきましたが、根本にあるのは「誠意」であり、相手を尊重することです。
根底にそれがない故に、伝え方が身勝手で選ぶ言葉が雑になってしまいます。
どんな相手でも同じです。1度きりしか会わない相手もでも同じです。
心臓がドキドキするほど大嫌いな相手なら、ちょっとずつでいいと思います。
そういう態度を選んでいくと、意識が相手に集中し、自分の心も軽くなります。
最初は大変かもしれませんが、心が楽になっていくのが分かると思います。
誰かとの関係の為にも、また自分にとってもいい事です。